満開の桜の花と想い出と

2012年4月9日月曜日

Sakura Photo by kazwoo215

お花見シーズン。先週末から今週中、関東では桜が見頃ですね。

なぜ桜の花は美しくそして心ワクワクさせるのでしょう？

たて書きコラムというアプリで日本経済新聞のコラム「春秋」を読んで、ぴんと来るものがあった。

満開の桜を見るたびに、わけもなく胸さわぎがする。その美しさ、見事さに息をのみつつ、心のどこか秘密の場所で苦しさが息づく。　　：日本経済新聞この記事のはてな被ブックマーク数

最初のこの一文は最も共感させられた。

満開の桜を見るたびに、わけもなく胸さわぎがする。その美しさ、見事さに息をのみつつ、心のどこか秘密の場所で苦しさが息づく。そんな思いで花を見上げる人は少なくあるまい。桜の開花は、いつも唐突に心の中に攻め込んでくる。

なぜ、これほどまでに「桜」には心躍る響きがあるのだろう。

先週末、地域開催の「桜まつり」に青少年指導員としてボランティア参加。満開の桜の花と絶好の花見日和。非常にたくさんの人たちが「桜道」「学校の校庭」にあふれていた。

そんななか、満開の桜の花を見て、ふと昨年の「桜まつり」のことを思い出した。3.11の震災後、自粛ムードいっぱいの中で開催された「桜まつり」

「踊り」や「バンド演奏」「おみこし」「山車」などイベントの自粛、模擬店でのアルコール販売自粛。なにか元気のない「桜まつり」のおもいで。

唯一積極的に行われたのは「被災地への募金」。急きょ用意した募金箱を首から下げ、募金してくれた方に千羽鶴をお礼に渡す。そうしてお祭りを盛り上げた。

そんな記憶が瞬時によみがえってきました。

きっと皆さんにも、それぞれの思いがあると思います。満開の桜とその時期の想い出。

たとえば、卒業・入学そして入社とか。

年度という区切りは日本特優のもので、4月1日から翌年3月31日までを括る（くくる）「会計年度」や「学校年度」などが有名。この区切りは明治時代から続く日本独特のモノ。
（年度 - Wikipedia この記事のはてな被ブックマーク数

より）

この年度の区切りに一致しているので、学校や会社の始まりは桜の花と切っても切れない関係なのかも。

それ以外にも色々と想い出はあるけれど、桜の花を見ると何故か胸のあたりに“ギュッ”と来るものがある。

なぜ、これほどまでに「桜」には心躍る響きがあるのだろう。

それは「儚さ（はかなさ）」から？

パッと咲いて、散ってゆく、その姿の美しさではないだろうか。

「桜まつり」と言う言葉は「夏祭り」に似て、ちょっぴり心躍る響きがある。他の花ではこうはいかない。

桜の花に、これほど情緒豊かに想いを寄せる国は日本以外には無いのではなかろうか？

あっという間に満開の花を咲かせ、風に舞いながら散ってゆく。素晴らしく刺激的な姿を見せる桜。

なにか桜には不思議な力があるのではないか？そんな気にさせます。

そしてコラム「春秋」は最後にこう締めくくっています。